No.145 境界線上の白百合の花
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画 題:境界線上の白百合の花(きょうかいせんじょうのしらゆりのはな)
制作年:2018年8月22日
大きさ:1167mm×1167mm(S50)(縦×横)
支持体:シナ合板3mm(パネル仕様27mm)
コンセプト:境界線に張り巡らされたネットとロープ。
支柱のパイプを突き抜けて白百合が咲き誇る。
鍵が意味するのは受粉を助ける媒介者。
巣張りを放棄した黄金蜘蛛がネットへ張り付き、獲物を静かに待っている。
境界線のあちらとこちら、白百合の奪い合いが始まった。
双方が鍵を手に受粉を試みるが、蜘蛛の妨害に為す術もない。
鍵山の潰れた金属片では、もはや媒介役は不可能だ。
鍵の残骸は増える一方だが、互いに諦めるふうもなく、攻撃の手は緩まりそうにない。
はたして美しい白百合の花は、どちら側が手にすることになるのだろうか?
そもそも〝白百合の花〟とは、人々にとっていかなる意味を持つのだろうか……。
↓ 裏面の表記:サイン、画題、制作年